なつきの絵本箱

子どもに読んであげてよかったと思う絵本を記録します。

ごぶごぶごぼごぼ

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タイトルから察することができるように、水泡をモチーフにした絵本です。水泡のような、時には波のような、まるのかたちが、大きくなったり、小さくなったり、分裂したり、消えてしまったり、といった動きが、擬音とともに緩急つけて描かれます。その、静と動の対比が本当に鮮やかで、またその対比の繰り返しのリズムもよく、声を出して読み聞かせるのが非常に気持ち良い絵本です。

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イミを取ろうとすると全く意味不明なのですが、かたち自体の面白さと添えられる擬音との組み合わせの面白さを親子で楽しむことが、この作品と向き合う時に取るべき態度なのだと思います。 またミニマルな画風からは絵本というよりも現代美術作品といってしまってもいいような風格さえ備えています。

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うちの娘には3ヶ月ごろに買い与え、それから1歳過ぎまで読んであげていました。彼女のお気に入りの一冊で何度も読んだ覚えがあります。良い作品です。

ごぶごぶ ごぼごぼ (0.1.2.えほん)

ごぶごぶ ごぼごぼ (0.1.2.えほん)