なつきの絵本箱

子どもに読んであげてよかったと思う絵本を記録します。

ノラネコぐんだん おすしやさん

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大人気のノラネコぐんだんシリーズの一冊。いたずらばかりするノラネコぐんだんといつもそのいたずらに頭を悩まされるわんわんちゃんとの対決が面白い一冊。

娘が6ヶ月くらいの頃に購入。キャッチーなタイトルと表紙に惹かれ買ってみたはいいものの、6ヶ月の娘にはどうやら早すぎたようで、一度読み聞かせたが途中で飽きてしまって、違う絵本を読んでとせがまれる有様。この絵本は物語やセリフ回しの面白さを楽しむタイプの絵本で、当時の娘にはまだ早かったのでしょうね。

作者が漫画家出身ということもあり、ドタバタギャグ漫画に近いものがあって、大人が読むと本当に面白いのですが。

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だけど1歳をすぎた頃になると大のお気に入りの絵本になり、毎日これを読んでくれとせがまれるようになりました。そして、絵本のセリフを覚え、ノラネコぐんだんが述べる物語の中で述べる反省の弁を、自ら悪いことをした時に言うほどになりました。(笑)

いろんなキャラクターが1ページに描かれているので、それを探し出す遊びにも使え、長く楽しめる作品になっています。

ノラネコぐんだん おすしやさん (コドモエ[kodomoe]のえほん)

ノラネコぐんだん おすしやさん (コドモエ[kodomoe]のえほん)

 

ごぶごぶごぼごぼ

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タイトルから察することができるように、水泡をモチーフにした絵本です。水泡のような、時には波のような、まるのかたちが、大きくなったり、小さくなったり、分裂したり、消えてしまったり、といった動きが、擬音とともに緩急つけて描かれます。その、静と動の対比が本当に鮮やかで、またその対比の繰り返しのリズムもよく、声を出して読み聞かせるのが非常に気持ち良い絵本です。

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イミを取ろうとすると全く意味不明なのですが、かたち自体の面白さと添えられる擬音との組み合わせの面白さを親子で楽しむことが、この作品と向き合う時に取るべき態度なのだと思います。 またミニマルな画風からは絵本というよりも現代美術作品といってしまってもいいような風格さえ備えています。

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うちの娘には3ヶ月ごろに買い与え、それから1歳過ぎまで読んであげていました。彼女のお気に入りの一冊で何度も読んだ覚えがあります。良い作品です。

ごぶごぶ ごぼごぼ (0.1.2.えほん)

ごぶごぶ ごぼごぼ (0.1.2.えほん)

 

 

 

 

 

Wait

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このブログを作るきっかけとなる程、感激したのが、Antoinette Portis という人が書いたWaitというこの作品。急ぐ子連れの母親に連れられた子どもが道すがら色んな小さな発見をするというストーリー。この絵本で出てくるセリフはほぼ二語だけ。それが”hurry”と”wait” 。急ぐ母親は”hurry”と子供を急かすのだけど、子供はそんな母親の気持ちを知ってか知らずか花の美しさに気を取られてみたり、店頭で飼われている熱帯魚の観察を始めたり、で、その度に”wait”と母親を待たす。

これ、子連れで歩くとよく陥るシチュエーションですね。

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この絵本は、基本的にその繰り返しなのだけど、この絵本の素晴らしいのは、この絵本に登場する子どもが発見する日常の中の美しさに、子どもに読み聞かせている大人までもが、思わずはっと目を奪われてしまうある仕掛けがあること。

その仕掛けの効果が本当に素晴らしいことと、またその仕掛けにまで持っていく伏線(!)の張り方も美しく、唸らされるほど良くできた絵本。素晴らしい映画を一本見たような読後感といったら言い過ぎかも知れないけども、そう言いたくもなるくらい感激しました。

忙しい大人たちがもう気づかなくなってしまった日常の風景に潜む美しさを子どもと一緒に再発見できる素晴らしい絵本だと思います。うちの娘には1歳半くらいから読み聞かせていて、好きな絵本のうちの一冊です。今のところ英語版しかないようですが、単語は2つだけなので英語が苦手でも楽しめます。

Wait

Wait

 

 

 

 

 

 

 

 

ころころころ

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一番はじめに娘に買ってあげた絵本がこれでした。まだお腹の中にいるときに買ってあげたのだから。神戸の岡本にあったひつじ書房という絵本専門店で、お腹の中の子に読むのはどれがオススメですかと聞いて勧められて買ったのがこの絵本でした。

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カラフルなボールたちが、これまたカラフルに描かれたさまざまな地形をころころと転がって行く姿を描いただけの作品。だけど、ころころころという言葉の響きが楽しいのと、また色合いの美しさに娘も魅かれたのか、生まれてきてからも長い間、何度も読んで読んでとせがまれました。

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そして大事なのが、それほど長くなく何度読んでも読み手も聞き手も飽きないこと。子供は何度も同じ本を読んでとせがんで来るものですが、この本は何度読んでも飽きずに読んであげることができました。特にストーリーがなくて、言葉の五感と美しい色のボールとその動きを楽しむことが主眼に置かれているから、つまり、直感で楽しめる絵本だからでしょうね。

お気に入りの一冊です。うちの娘には、まだお腹の中にいる時から1歳半くらいまで読んであげていました。

生まれてまだ一ヶ月超えるか超えないかというくらいに読んであげた時、一生懸命、目でボールの動きを追う娘の姿にいたく感激したことを覚えています。

ころ ころ ころ (幼児絵本シリーズ)

ころ ころ ころ (幼児絵本シリーズ)

 



はじめに

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絵本というものを大人として子どもに読み聞かせる立場で改めて読むと、最近いたく感激することが多く、素晴らしい体験を与えてくれるものが多くあることに気がつきました。そこで、ブログで子どもに読んであげている絵本の記録を始めることにしました。子育てのツールとして役に立つのは当然ですが、いい絵本は読んであげる大人の心まで育ててくれますね。そんな絵本の数々を記録したいと思います。